お話いただいたのは

事務所名ウッドエイト社会保険労務士事務所
所在地東京都港区
代表
特定社会保険労務士
八木 香苗さま
HRbase PRO導入時期2023年6月

手続きは職員に任せ、コンサル業務に注力

ー事務所について教えてください。

八木
2015年に資格を取得し、同年に開業しています。

試験に合格して事務指定講習を受けてすぐに開業したため、右も左もわからない状態で進んできましたが、おかげさまで今年で11年目に入りました。

業務の中心は保険手続きと給料計算、就業規則作成になりますが、人事制度構築や採用支援、企業型確定拠出年金の導入支援、IPO支援など幅広くお引き受けしています。

八木さま

ー先生は企業研修や採用支援など、人事労務の幅広い領域でサービス提供をされていますね。

八木
そうですね。労務管理の入り口から出口まで、割と広い範囲でお手伝いをしているのではないかと思っております。

2名いる職員はほとんどテレワークなのですが、手続きと給与計算を任せ、私は労務DDなどを含むコンサルティングを中心に担当しています。

ーテレワーク中心ということは、業務のほとんどがクラウド化されているということでしょうか。

八木
このオフィスには、紙はほとんどないですね!

最近紙で届け出したのは二以上の算定くらいでしょうか。情報はすべてクラウドで保管しており、紙でしか対応できない手続き以外は完全にペーパーレスです。

導入前の課題は、回答作成にかかる時間

ーHRbase PROの導入のきっかけを教えてください。

八木
HRbase代表の三田さんとは以前からの知り合いでしたが、導入はしていませんでした。しかし社労士先生が集まる勉強会で、HRbase PROをおすすめされている先輩の先生がおり、気になってトライアルを申し込んで使ってみたという流れです。

ちょうど社労士業界にもAIの波が来ています。HRbase PRO導入前も職員にはGoogleではなくてPerplexityを使用するようすすめたりはしていましたが、今はHRbase PROの「労務アシスタントAI」を中心に活用するようになりましたね。

ー導入前は、どのような課題をお持ちでしたか?

八木
Chatworkやメールでの回答作成に時間がかかっていたことです。

公的資料の内容をそのままコピーするわけにもいきませんし、わかりやすい言い回しや法律から逸脱しないような表現をつくるのに、かなり手間がかかっていました。

HRbase PROで回答作成に加え、チェック時間も削減

ーその課題は、HRbase PROで解決できましたか?

八木
現在はHRbase PROから出てきた回答文章を自分なりに編集して送るという流れができています。回答作成の時間は、おそらく1/3にはなっているのではないかと感じています。

ー1/3は素晴らしいですね!ご活用いただきありがとうございます。

八木
文章作成もですが、情報を素早く収集できるのも助かっています。

社労士向けの情報ツールは多くありますが、そもそも検索がうまくいかなければ自分の欲しい情報にヒットしませんよね。

しかしHRbase PROは口頭で指示をするようにざっくりと書き込むだけで、それに見合った情報が文章として出力されます。厚労省など公的機関の資料も付いてきますし、注意すべき点がわかりやすく記載されており、すごくいいな!と感じています。

最近は法改正も多く、基本的な知識だけがあっても、正しい回答ができるとは限らない時代になりました。「これは本当に使って大丈夫な情報なのか?」という心配をする必要がなくなりましたし、職員の作成した労務相談の回答に対する私のチェック業務も工数が減りました。

ーチェック業務は、これまでとどう変わりましたか?

八木
これまでは赤ペン先生のようにチェックを入れていたのですが、「そのまま送ってください」ということも増えましたね。

HRbase PROの文章はかなりわかりやすく作成されていますから、顧問先に向けて多少編集したとしても、文章そのもののクオリティが上がったと感じています。

ーAI以外では、どの機能を活用されていますか?

八木
労務管理ガイドは便利だなと思って使っています。

先日「従業員が横領したとき」「退職代行を使われたとき」という労務管理ガイドが上がっていましたね。あまり外には出回りませんが、そのようなトラブルは実際にはよく起きますし、私も対応をすることが多くあります。

センシティブな内容ですから回答にも気配りが必要ですし、ミスはできません。しかしマニュアルとしての労務管理ガイドがあれば、対応の流れから注意点、わかりやすい回答事例などをまとめて確認できるため、とても便利だと感じています。

ーHRbase PROでは、今後も社労士の先生向けに、トラブル対応や法務に関する事例を積極的にご提供していく予定です。

八木
私のようにコンサルティング業務が多いと、トラブルのご相談はどうしても増えてしまいます。HRbase PROは何からすべきかを段階的に示してくれますし、ときには想定外のステップもあり、「なるほど、そこも考えないといけないな」というヒントがもらえるので助かります。

相手をよく見る仕事、それがプロフェッショナル

ーこれから、どのようなスタイルでお仕事をされていくご予定ですか?

八木
私はあまり拡大志向ではなく、顧問先もご紹介でつながっていくスタイルで経営をしています。労務管理は会社ごとの考え方が反映される仕事ですから、できるだけ相性のよい経営者の方と仕事をしたいと考えていますし、専門家としてお伝えすべきことをお伝えするようにしています。

それが労務のプロフェッショナルとしての姿ですし、「AIが出てきたから」ということにはあまり関係がないと思っています。

クライアントの抱える課題を解決して、クライアントが求める価値を提供するというのが、私たちの仕事です。中には「何が問題かがわからない」というクライアントもいますから、そういうときは課題自体を見える化して差し上げる。そうやって伴走をする立場であることは、どんなに先進的なツールが出てきても変わりません。

ー社労士という、コンサルティングの専門家であるための大切な要素ですね。

八木
さらに、それは「社労士」にも関係ないと考えています。ビジネスをする上で、相手をよく見て仕事をするのは当然の話で、自分が提供したいものにとらわれていてはいけませんよね。

私たちはサービス業です。相手のニーズにお応えしたり、相手の手間を代わりに行うことで喜んでいただく必要があります。だから、AIに仕事を奪われるとも思っていません。

ーAIをあくまでツールとして使い、ご自身の専門性で価値提供をしていくということですね。

八木
そうですね。そして、AIは絶対に正しいわけでもありません。

AIの回答が正しいかを判断するのは私たち人間です。私はそこには自信があるといいますか、社労士としてそれなりに経験を積み、勉強を積み上げてきた人にとっては、AIはあくまで便利ツールでしかないと思っています。

ープロフェッショナルとしてのあり方を明確にされていらっしゃる八木先生ですが、今後のビジョンがあればお聞かせください。

八木
実は今、MBA取得を目指して大学院に通っています。卒業したら講師業を増やしたいとも考えており、今より一層効率化を進め、小さくとも濃い仕事をしていきたいと考えています。

せっかく個人で事務所を構えていますから、ストレスが大きい仕事よりもご機嫌な仕事をしていきたいですし、私のモチベーションは職員や顧問先にも影響します。だからこそ、顧問先ともいい仕事ができる関係性をキープしていきたいですね。

そのとき業務の効率化は必須条件ですし、HRbase PROをはじめ、さまざまなツールをうまく活用して進めていきたいと考えています。

ー貴重なお話をありがとうございました。HRbase PROを、事務所の効率化を支えるアシスタントとしてご活用いただければ幸いです。

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